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安全と事故・・・・Safety and Disaster/Accident

災害・事故を防ぐ安全対策の成果が上がるか、上がらないのかを決めるのは、その安全対策によって人間の行動がどのように変化するかにかかわっている。これは、工学の問題ばかりではなく大いに心理学の問題でもある。それでは、表題の議論に入る前に、よく使用される熟語、心理学専門用語を簡単にまとめる。
語 句 辞書「広辞苑」、災害・事故の心理学用語、用例等
安全 安らかで危険がないこと
安心 心配・不安がなくて、心が安らかなこと
事故 事件。出来事。また、支障。
パニック神話 惨事に巻き込まれた人々は、異常行動としてのパニックを起こすことはない。識者の間では、災害とパニックを安易に結びつける世間の常識を揶揄して「パニック神話」と呼ぶ。パニックを恐れて行政が情報を隠蔽し、出し渋ることについても警告している。
集団同調性バイアス 先入観と違い、人は危機に直面しても簡単にはパニックにならない。むしろそこに落とし穴があり、特に集団でいる時は、それゆえに逃げ遅れてしまうことすらあるという(集団同調性バイアス)。集団でいると、他の人と違った行動を取りにくい。
正常性バイアス まさかこんなことが起こるはずはないと思いこむことによって,頭が非常事態であるという認識に切り替わらない状態。(正常性バイアス)  「思考停止」となる問題。
エキスパート・エラー 専門家の言うことだからと依存しすぎることで,最悪の結果を招くこと。(エキスパート・エラー)
「生死に関することは、自分の五感で確認した情報に基づいて自分で意思決定することが大切だ」とのことである。
リスク 悪い結果が起こる可能性。リスクの裏側にはベネフィットがある。結果の不確実性、例えば、手術や放射線治療等
リスク補償行動 安全対策による環境(防波堤改修等)・装置(ABS等)でリスクが低下したと認知するとリスキーな方向への行動変化・適応となる。Antilock braking system (ABS)
リスク・ホメオスタシス理論 上のリスク補償行動を説明する一つの理論。Homeostasisとは、生理学用語で外部環境が変わっても生体内部の環境が一定に保たれるメカニズムを指す。例えば、外気温が上がれば皮膚表面の発汗作用で冷却して体内温度を定常に保つこと。
進化行動学 若者がリスクをおかすのは、どの国、どの文化でも勇敢さ、大胆さ求める傾向があり、彼らも好んでリスクの高い行動を取るからである。どの民族も昔の英雄や冒険者達の遺伝子を一定の割合で所持し、引き継いでいる。リスク自体は、また美味しい。アドレナリンやエンドルフィン(脳内麻薬)放出による快楽。
リスク補償と技術的対策 工学的対策でリスクが減れば人間は、リスクを高める方向に行動を変化させ、長期的には事故率が元の水準に戻ってしまう(リスク・ホメオスタシス理論)。それ故に安全への動機づけでリスクの目標水準を下げることが出来る。
結論:
安全への動機づけの鍵 ①誇り高く生きること、と共に②将来に希望をもつことが出来る社会を創ることがより安全な日本になると主張する。

参考文献:芳賀 繁 「事故がなくならない理由」 PHP新書
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